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中古マンション売却

「まだ住めるから大丈夫」
と思っていませんか?
「まだ住めるから
大丈夫」と
思っていませんか?

古くなったマンション、
このまま住み続けて大丈夫?

築年数だけでは、マンションの今後は判断できません。建物・管理・お金・今の価値から、これからの選択肢を考えます。

公開日: 更新日: 読了目安:18分
この記事の結論

今すぐ売る必要はありません。ただし、選択肢があるうちに「今の状態」を知っておくことが大切です。

古くなったマンションでも住み続けることは可能です。一方で、建物・管理・お金・資産価値の状況によっては、リフォーム・住み替え・売却を検討した方がよいケースもあります。

こんなお悩みはありませんか?

ひとつでも当てはまれば、この記事が参考になります。

マンションが古くなってきたのが気になる
修繕積立金が今後どうなるか不安
いつまで住めるのか分からない
配管の更新時期を知らない
長期修繕計画を見たことがない
今の自宅の価値を知らない

「築40年の人」だけの話ではありません。今は住めているから、判断を先送りしている——その状態のことです。だからといって、今すぐ売る必要はありません。その判断に必要なのは築年数だけではない、というところから始めます。

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このマンション、
このまま住み続けて
大丈夫?

建物・管理・お金・今の価値から
今の状態を整理できるチェック表です。

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SECTION 01築年数の誤解

築年数だけで、「そろそろ寿命」とは言えません。

よく「築40年になると住めなくなる」と思われがちですが、これは誤解です。築年数によって意味が異なる3つの数字を知ると、今のマンションを冷静に判断する材料になります。

法定耐用年数(税務上の数字)
47年
税金の計算上の年数であり、この年数で建物が使えなくなるわけではありません。同じ表で乗用車は6年です。
実際の平均寿命(取り壊されたRC系住宅)
68年
実際に取り壊された鉄筋コンクリート系の住宅の平均寿命(現存する建物の半分が存続する年数)。再開発などで「住めるうちに」壊された例を含みます。
物理的寿命の推定値(研究による推定)
117年
国の研究会資料では、鉄筋コンクリート造の建物の物理的寿命を約117年とする推定も紹介されています。

47年は「住めなくなる年数」ではなく、税金の計算に使う基準です。一方で、実際に使われた建物のデータでは平均68年とされ、さらに研究上は100年以上の寿命があるとされています。つまり、築40年であっても建物そのものがすぐに使えなくなるわけではありません。

しかも国土交通省の推計では、築40年以上のマンションは2025年末で約158.8万戸、10年後の2035年末には約313.1万戸へ増える見込みです。築40年は、もう珍しい状態ではありません。

ここだけ覚えておきましょう

築年数だけで「あと何年住めるか」は判断できません。大切なのは、建物・管理・お金を合わせて見ることです。

出典・国土交通省「中古住宅流通促進・活用に関する研究会」資料2(平成25年8月)・減価償却資産の耐用年数等に関する省令 別表第一・国土交通省「築40年以上のマンションストック数の推移」(2025年末推計)
SECTION 02見るべきは築年数より「3つの状態」

建物が使えることと、このまま持ち続けることは別の話です。

築年数だけで「このマンションは住める・住めない」「売るべき・持つべき」は判断できません。大切なのは、建物・管理・お金の3つの状態を合わせて見ることです。この3つのバランスが取れているかどうかで、今後の選択肢が大きく変わります。

建物の状態
物理的に使えるか
  • 耐震性(新耐震基準か)
  • 外壁・屋上・バルコニーの状態
  • 給排水管などの共用部分
  • 専有部分の劣化状況
×
管理の状態
適切に維持されているか
  • 管理組合の運営状況
  • 長期修繕計画の有無・内容
  • 修繕履歴(実際の工事実績)
  • 管理会社の対応力
×
お金の状態
将来の負担はどうか
  • 修繕積立金の水準・推移
  • 一時金の徴収予定
  • 管理費とのバランス
  • 今後の増額の可能性
この3つを合わせて見ることで、今のマンションの「本当の状態」が分かります。

建物がまだ使えるからといって、必ずしも持ち続けるべきとは限りません。逆に、修繕積立金が上がったからといって、すぐに売るべきとも言えません。3つの状態を整理し、ご自身のライフプランと照らし合わせて考えることが大切です。

見落としやすいのが配管と耐震です。大規模修繕はおおむね12〜15年目程度の周期で行う外壁や防水の工事が中心で、給排水管やエレベーターは別の項目として、別の時期に更新が来ます。専有部分の配管は原則として各所有者の負担です。耐震は、1981年(昭和56年)6月1日以降に建築確認を受けた建物が新耐震基準で、境目は完成日ではありません。

そして管理は、時間とともに難しくなる面があります。令和5年度のマンション総合調査では、計画期間25年以上の長期修繕計画に基づいて修繕積立金を設定しているマンションは59.8%。昭和59年(1984年)以前に完成したマンションでは、世帯主が70歳以上の世帯が55.9%でした。合意を取る相手が高齢になるほど、管理組合として何かを決めることは年を追うごとに難しくなります。

ここだけ覚えておきましょう

「建物・管理・お金」の3つの状態をセットで確認することが、後悔しない選択につながります。

出典・国土交通省「長期修繕計画作成ガイドライン・同コメント」(令和6年6月改定)・国土交通省「令和5年度マンション総合調査結果」・建築基準法施行令(昭和56年6月1日施行)
SECTION 03修繕積立金の実態

修繕積立金が上がった。それだけで「このマンションは危ない」と判断するのは早いです。

修繕積立金の値上げの通知が来ると、「管理がうまくいっていないのでは?」と不安になります。しかし、値上げには理由があり、すべてが悪いサインではありません。大切なのは「計画的な値上げ」なのか、「不足による急な値上げ」なのかを見極めることです。

国のガイドラインの目安(20階未満・延床5,000㎡未満)
335円/㎡・月
国土交通省のガイドライン(令和6年6月改定)では、20階未満・建築延床面積5,000㎡未満のマンションの修繕積立金の目安は335円/㎡・月(事例の3分の2が収まる幅は235〜430円)とされています。専有面積70㎡なら月23,450円です。
積立額が不足している割合(令和5年度マンション総合調査)
36.6%
計画に対して現在の積立額が不足しているマンションの割合は36.6%でした。安いまま来た結果が、この数字です。「積立金が安い=安心」とは限りません。

値上げには大きく2つのパターンがあります

1計画的な値上げ(前向きなサイン)
  • 長期修繕計画に基づいた段階的な値上げ
  • 将来の大規模修繕に備えた健全な対応
  • 管理組合が適切に機能している
一時的な負担は増えますが、
将来の安心につながる値上げです。
2不足による急な値上げ(注意が必要)
  • 長期修繕計画が見直されていない
  • これまで積立額が低かった
  • 大規模修繕の直前に一気に値上げ
  • 一時金や借入の話が同時に出てくる
今後も追加の負担が発生する可能性があり、
注意して確認が必要です。

国のガイドラインは、当初を安く抑えて段階的に上げる方式から、最初から均等に積み立てる方式へ移ることを勧めています。値上げが「計画どおりの印」であることも多く、心配すべきなのはむしろ、値上げの話が出ないまま不足が膨らんでいる状態のほうです。見るべきは3つ。①長期修繕計画は30年以上で大規模修繕が2回以上入っているか ②積立金の㎡単価は目安と比べてどうか ③次の大規模修繕に一時金や借入の予定はないか。

ここだけ覚えておきましょう

修繕積立金は「高い・安い」だけで判断せず、計画と実態を確認することが大切です。

出典・国土交通省「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」(令和6年6月改定)・国土交通省「令和5年度マンション総合調査結果」・国土交通省「マンション管理計画認定制度」
SECTION 04建替えの現実

「古くなれば、いずれ建替えになる」そんな単純な話ではありません。

建替えは選択肢の一つですが、実際にはハードルが高く、すぐに建替えられるケースはごく一部です。全国の実績や法的な要件を知っておくことで、現実的な判断ができます。

マンション建替えの全国累計実績(2025年3月31日時点)
323件
これまでに建替えが完了したマンションは、全国で累計323件(約2.6万戸)です。
VS
築40年以上のマンション戸数(2025年末推計)
158.8万戸
築40年以上のマンションは、全国で約158.8万戸あります。建替えが済んだ戸数は、その2%に届きません。

建替えが選ばれるのは、全体から見るとごく一部です。「古くなったら建替えればいい」という考えだけで判断するのは早計です。

マンション建替えは、簡単ではありません。

建替えを行うには、区分所有法に基づく特別な決議が必要で、住民の合意形成や費用負担、権利調整など多くのハードルがあります。実際の流れは以下のようになります。

01
建替え決議の成立
区分所有者・議決権の各5分の4以上の賛成(耐震性不足など客観的な事由があれば各4分の3以上)
02
参加するかの確認
賛成しなかった人に、2か月以内に参加の意思を回答するよう催告
03
不参加者への売渡請求
参加しない場合は、区分所有権と敷地利用権を時価で売り渡すよう請求されることがある
04
建替え工事の実施
権利調整・解体・新築工事を経て新しいマンションへ。決議から完成までは年単位

建替えには時間・費用・合意形成など多くの課題があります。全てのマンションで現実的な選択肢とは言えません。

2026年4月1日に改正区分所有法が施行され、決議のハードルは一部で下がりました。それでも建替えには区分所有者にも費用負担が生じるのが一般的で、負担なしで済むのは敷地に余裕があって増やした住戸の売却益で工事費を賄える立地に限られるのが実情です。そして決議が成立すれば、参加しない人は「住み続ける」を自分で選べなくなることがあります。「いつか建替わるだろう」を前提に、自分の今後を決めない。 それが結論です。

出典・国土交通省「マンション建替え等の実施状況」(2025年3月31日時点)・法務省「老朽化マンション等の管理及び再生の円滑化等を図るための建物の区分所有等に関する法律等の一部を改正する法律について」(令和7年法律第47号・令和8年4月1日施行)・建物の区分所有等に関する法律 第62条・第63条
SECTION 05今の価値を知る

売る予定がなくても、「今の価値」は今後を考えるための判断材料になります。

「売る予定がないから、今の価値を知る意味はない」と思う方も多いですが、現在の資産価値を知っておくことで、住み続ける・リフォームする・住み替える・売却するを冷静に比較できます。

築31〜39年の中央値(大阪市・中古マンション)
2,450万円
大阪市の中古マンション成約価格の中央値(964件)※2024年9月〜2026年前半の成約データ(当社集計)
築40年以上の中央値(大阪市・中古マンション)
1,730万円
大阪市の中古マンション成約価格の中央値(2,834件)※2024年9月〜2026年前半の成約データ(当社集計)
築36年以上の成約比率(近畿圏)
29.1%
近畿圏で成約した中古マンションのうち、築36年以上の割合(4,746件)。10年前の11.6%から増加※2023年のデータ(近畿レインズ)
築36年以上の成約比率(近畿圏)
29.1%

近畿圏で成約した中古マンションのうち、
築36年以上の割合(4,746件)。10年前の11.6%から増加。

※2023年のデータ(近畿レインズ)

築年数ごとの成約価格の中央値(大阪市)
当社集計|2024年9月〜2026年前半 単位:万円
〜築10年5,990万円
築11〜20年4,650万円
築21〜30年3,680万円
築31〜39年2,450万円
築40年以上1,730万円
都心6区の中央値(築40年以上)
北区(271件)2,598万円
西区(222件)2,575万円
天王寺区(144件)2,540万円
福島区(66件)2,405万円
浪速区(35件)1,980万円
中央区(227件)1,880万円
※2024年9月〜2026年前半の成約データ(当社集計)
築年数ごとの成約価格の中央値(大阪市) 2024年9月から2026年前半の当社集計。築10年まで5990万円、築11から20年4650万円、築21から30年3680万円、築31から39年2450万円、築40年以上1730万円。 築年数ごとの成約価格の中央値(大阪市) 当社集計|2024年9月〜2026年前半  単位:万円 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 5,990万円 4,650万円 3,680万円 2,450万円 1,730万円 〜築10年 築11〜20年 築21〜30年 築31〜39年 築40年以上
都心6区の中央値(築40年以上)
北区 (271件)2,598万円
西区 (222件)2,575万円
天王寺区 (144件)2,540万円
福島区 (66件)2,405万円
浪速区 (35件)1,980万円
中央区 (227件)1,880万円
※2024年9月〜2026年前半の成約データ(当社集計)

築年数が進むにつれて価格は段階的に下がる傾向があります。「古くなるほど徐々に落ちるだけ」ではありません。ただし、築40年以上でも1,730万円の成約実績があり、専有面積40㎡以上に絞ると中央値は1,950万円(2,339件)、エリアによっては2,400万〜2,600万円で取引されるケースもあります。価値は残っています。

住宅ローンの条件(金融機関によっては築年数で借入期間が短くなることがあります)や金利、買主の層によっても価格は変動するため、「今いくらで売れるか」を把握しておくことが、今後の選択肢を考えるうえで役立ちます。リフォームに300万円かける判断も、住み替え先の予算も、今の住まいの価値が起点になるからです。

ここだけ覚えておきましょう

価格は築年数だけで決まりません。エリア・管理状態・立地によって、築40年以上でも価値が残ります。

出典・当社の集計(REINSに登録された成約・大阪市24区・2024年9月〜2026年前半。全成約を網羅したものではありません)・公益社団法人近畿圏不動産流通機構「中古マンションの築年帯別状況[近畿圏]」(2023年暦年)
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築年数だけでは判断できない、建物・管理・お金・今の価値から
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建物使える状態か
修繕の必要性は?
管理管理組合の状況
修繕計画は?
お金修繕積立金の水準
将来の負担は?
今の価値現在の相場や
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SECTION 06まずは現状をチェック

あなたのマンションはどうですか?築古マンションの出口チェック

建物・管理・お金・資産価値・今後の選択肢について、今の状況をチェックしてみましょう。当てはまる項目が多いほど、早めに情報を集めて選択肢を整理しておくことをおすすめします。

建物
  • 築30年以上経っている
  • 大規模修繕をしたか不明
  • 外壁・屋上の状態が気になる
  • 配管の更新時期を知らない
  • 耐震性が気になる
管理
  • 管理組合の活動が不透明
  • 長期修繕計画を見たことがない
  • 修繕履歴が分からない
  • 管理費の滞納があると聞いた
  • 管理会社の対応に不安がある
お金
  • 修繕積立金が上がってきた
  • 今後さらに上がりそう
  • 一時金の予定がある
  • 管理費の負担が重い
  • 借入の予定があると聞いた
資産価値
  • 今の相場価格を知らない
  • 周辺の成約価格を知らない
  • このままの価格で売れるか不安
  • 近隣と比較して価格が下がっている
  • 将来の売却時期を決めていない

当てはまる項目がある=すぐに売るべき、ではありません。 ただし、今の状態を知っておくことで、住み続ける・リフォーム・住み替え・売却の選択肢を冷静に比較でき、将来の安心につながります。

SECTION 074つの選択肢を比較

今後の4つの選択肢 住み続ける・リフォーム・住み替え・売却

判断材料が揃うと、選択肢は自然と4つに整理されます。どれが正解ということはなく、建物と管理の状態、そして自分があと何年住むつもりかの組み合わせで決まります。それぞれの特徴と、検討しやすいポイント・先に確認すべきことをまとめました。

01住み続ける
今の住まいで暮らし続ける

管理が良く、建物の状態も安定していれば、築40年以上でも住み続けることは十分可能です。

こんな方に向いています

  • 管理が良く、積立金も安定
  • 大規模修繕の見通しがある
  • 10年以上住む予定
先に確認すること次の大規模修繕の時期と、一時金の有無
02リフォームする
今の住まいを快適にする

建物や管理は良いが、室内の設備や間取りが古い場合は、リフォームで快適に暮らし続けるという選択肢です。

こんな方に向いています

  • 建物・管理の状態は良好
  • 室内の古さが気になる
  • 長く住む前提で費用をかけたい
先に確認すること管理規約の制限、専有部分の工事可否、概算費用と今の価値との釣り合い
03住み替える
別の住まいに移る

階段やエレベーターの有無、間取り、立地などが今の暮らしに合わなくなった場合は、住み替えを検討します。

こんな方に向いています

  • 今の住まいが手狭になった
  • 生活スタイルの変化があった
  • より便利なエリアに移りたい
先に確認すること今の住まいの価値、住み替え先の予算・エリア
04売却する
今の住まいを手放す

管理に不安がある、将来の負担を減らしたい、住み替えや相続を見据えたい場合は、売却も有力な選択肢です。

こんな方に向いています

  • 修繕費の増加に備えたい
  • 転居や相続の予定がある
  • 今の便利な売却を検討したい
先に確認すること今の価格と売却のタイミング、売却にかかる費用。売り方で結果が変わります

ここだけ覚えておきましょう

売るかどうかよりも、まずは4つの選択肢を知り、今の自分に合う選択が何かを考えることが大切です。

SECTION 08よくある質問

築40年前後のマンションについて、お客様からよくいただくご質問をまとめました。不安や疑問の解消にお役立てください。

よくある質問

Q築40年のマンションは、あと何年くらい住めますか?
A

築年数だけでは決まりません。法定耐用年数の47年は税金の計算の年数で、国の研究会資料には物理的寿命を約117年とする研究が紹介されています。実際に取り壊された鉄筋コンクリート系住宅の平均でも68年です。適切に管理・修繕が行われていれば、築40年を超えても住み続けることは可能です。判断するなら、耐震・配管・積立金の状態を見てください。

Q修繕積立金が上がったら、売った方がいいですか?
A

値上げそのものは売る理由になりません。修繕積立金の値上げは、必ずしも「危険なサイン」ではなく、長期修繕計画に沿った計画的な引き上げであることも多いからです。まずは国の目安(20階未満・延床5,000㎡未満で1㎡あたり月335円)と比べ、次の大規模修繕の資金が足りる見込みか、一時金や借入の予定がないかを確認してください。

Qうちのマンションは建替えの可能性がありますか?
A

建替えは区分所有者の合意や費用負担など多くのハードルがあり、全国の実績は累計323件(2025年3月末時点)とごく一部です。動きがあれば、まず理事会や総会の議事録に「建替え」「敷地売却」「耐震診断」の議題として現れます。何も出ていなければ、少なくとも現時点で具体的な動きはないと考えてよいでしょう。建替えを前提に今後を決めないことをおすすめします。

Q旧耐震のマンションだと、どうなりますか?
A

旧耐震基準=危険、ではありません。基準の違いは設計時の想定の違いで、実際の性能は耐震診断で分かります。診断で不足が分かった場合は、補強工事や、2026年4月からの4分の3での建替え決議の対象になり得ます。大阪市には管理組合向けに診断費用の3分の2(1棟あたり300万円まで・予算の範囲内)を補助する制度があります(令和8年度)。

Q今は売るつもりがないのですが、今の価値だけ確認できますか?
A

はい、可能です。売却の予定がなくても、現在の資産価値を知ることは今後の選択肢を考えるうえで大切です。同じマンションや近隣で実際に成約した価格は、不動産会社が使う成約データ(REINS)で分かります。一般の方は直接見られませんが、当社に「同じマンションの直近の成約事例」をお尋ねいただければお伝えします。確認したから売らなければならない、ということはありません。

Q住宅ローンが残っていても売却できますか?
A

はい、可能です。売却代金でローンを完済できるかどうかが基本で、届かない場合は自己資金の充当や住み替えローンなどの方法があります。詳しくはローン残債がある家の売却にまとめています。個別のご事情はご相談ください。

まとめ

古くなったマンションは、終わりではなく「選べる」スタートです。

築40年のマンションは、まだ十分に価値があり、住み続けることも、リフォームすることも、住み替えることも、売却することもできます。大切なのは、正しい情報をもとに、今の自分に合った選択をすることです。
冒頭で「”住める期間”と”選べる期間”は同じではありません」と書きました。管理組合の合意は住民の高齢化とともに取りにくくなり、積立金の不足は一時金の話になってから気づき、建替えが決まれば「住み続ける」を自分で選べなくなることがあり、価格は築年の節目で段階的に下がります。住める期間が終わるより先に、選べる期間のほうが静かに短くなっていく——だから、まだ選択肢があるうちに一度整理しておく。それだけのことです。

不動産で住まいを楽しく株式会社ファンズハウス 代表取締役 加川代表取締役 加川将嗣

ここだけ覚えておきましょう

築40年は不安だけで判断せず、建物・管理・お金・資産価値を総合的に確認し、今後の選択肢を冷静に検討しましょう。

SECTION 09まとめ

売るかどうかを、今決める必要はありません。

築40年は、これからの選択で未来が変わります。築40年のマンションは、まだ十分に価値があり、住み続ける・リフォームする・住み替える・売却するなど、複数の選択肢があります。大切なのは、正しい情報をもとに、今のご自身に合った選択をすることです。

住み続ける
管理状態が良ければ、今後も安心して暮らせる可能性があります。
リフォームする
適切なリフォームで、快適な住まいに生まれ変わります。
住み替える
ライフスタイルの変化に合わせて、より暮らしやすい住まいへ。
売却する
今の価値を知ることで、将来の選択肢が広がります。

ここだけ覚えておきましょう

どの選択が正解かは、人それぞれです。まずは現在の資産価値や管理状況を知り、将来を見据えて検討してみませんか?

この記事は制度と数字の一般的な説明です。個別のマンションの状態は管理組合・管理会社の資料で、建替えの制度の詳細は法務省・国土交通省の資料や専門家にご確認ください。

\ 記事を読んでいただき、ありがとうございます /

今すぐ売る必要はありません。
大切なのは、
選べるうちに判断材料を揃えておくこと。

築年数だけでは、このマンションが今後どうなるかは判断できません。
まずは「今の状態」を整理して、ご自身に合った選択肢を考えてみましょう。

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1枚のチェック表にまとめました。

建物使える状態か
修繕の必要性は?
管理管理組合の状況
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お金修繕積立金の水準
将来の負担は?
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\ 記事を読んでいただき、ありがとうございます /

今すぐ売る必要はありません。
大切なのは、
選べるうちに判断材料を揃えておくこと。

築年数だけでは、このマンションが今後どうなるかは判断できません。
まずは「今の状態」を整理して、ご自身に合った選択肢を考えてみましょう。

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